「火傷少女」ネタバレ結末 漫画第1巻のパート5
シイナの行動に引き込まれたかのように、カナメにも狂気が伝染していきます。
廃校でふたりきり、シイナの首を締め始めたカナメは・・・。そして、二人を監視している謎の男。
なお、パート5で1巻のラストとなります。
作品名:「火傷少女」
原作:貫徹(エブリスタ連載)
作画:里見有
「火傷少女」第1巻パート5 あらすじ
懐かしい気持ちになるカナメ
手の中があったかくて気持ちいい。シイナは首を締められて苦しむ中、カナメはぼんやりとそんなことを考えていた。
何してんだ?僕、と思いつつも、止められない。そしてなぜか、以前にもこんなことをしていたような、懐かしい気持ちになる。
アイリと謎の男
学校からこっそりとあとをつけてきたアイリは、廃校に入り込もうとして、お面をつけた謎の男と出会う。
アイリはその男のヤバイ雰囲気を見て、逃げ出す。
男はお面の「左目」だけをタバコの火でつぶして、放り投げる。
「生きたい」シイナのことを好きでいられるか
「変わってるよね、親でもないのに、わたしを変えたいなんて」
廃校からの帰り道、シイナはアイリが幼馴染で、おせっかいから彼女のことを「普通にしてあげる」と言って友達になったと話す。
大好き、と言ったシイナのアレは告白のつもりだったらしい。
だが、カナメは正直、戸惑ってしまう。
シイナに「死んでほしくない」と願ってしまいそうだし、もしもその結果シイナが「私、生きる」と死を望まなくなったら。
変な話だが、カナメは真剣に悩み始めた。
死ぬまで愛し合おう
「悪いけど、わたし、死ぬまで死にたいから」
その望みだけは、絶対に変わることがないというシイナ。
思い切り生きることを楽しんでいるくせに、死にたがりなシイナ。
だが、河原で男が投げ捨てたお面を見つけ、シイナは「初恋の人」を思い出して、左目をつぶされた「素敵な思い出」を語り始めた。
「だった」という言葉に引っかかるカナメ。
ひょっとしてシイナは過去に、人間を手にかけたことがあったのだろうか・・・
冗談では済まないことに、カナメは衝撃を受けていた。
「火傷少女」第1巻パート5の感想
前回の引きで「シイナは絶対に死なないな」とはわかっていましたけれども(だって、これで漫画が終わっちゃう 笑)、カナメもじつは、内面にヤバイものを抱えていることがわかります。
過去の封印された記憶がフラッシュバックしたかのような描写があり、前にも人の首を締めたかのような暗示がありました。
ふたりのことを見守る、あるいは監視しているとっぽい兄ちゃんがいて、シイナが「遊んでいる」のを見て楽しんでいる雰囲気。
シイナは「大好き」と告白したわけですが、それはカナメの人間性とか性格に惚れたわけではなく、あくまで「死の道連れ」的な意味で好きなんでしょうね・・・。
カナメは小動物を殺すシイナのことは受け入れましたが、もしも彼女が「人間」をやっていたとしたら・・・それは受け入れられるのか。
最高のライブを堪能したの!みたいな勢いで「最高!うん最高としかいいようがない!!」と力説するシイナの澄んだ瞳が、あまりにも綺麗なだけに恐ろしさも三割増しです。
ここまでで1巻の終わりとなりますが、次巻では一体、このとんでもない狂気の恋愛の行方はどうなってしまうのか。2巻は8月末頃発売予定となっていました。
ゾクゾクしながらも怖いもの満たさで楽しみです。