「火傷少女」ネタバレ結末・試し読み 漫画第1巻のパート2
シイナが見た目どおりの人間ではなく、「死にたい」という暗い気持ちを抱えているとわかったカナメ。
彼女のことをもっと知りたい、と深入りしていきます。
作品名:「火傷少女」
原作:貫徹(エブリスタ連載)
作画:里見有
「火傷少女」第1巻パート2 あらすじ
ファミレスでの会話
シイナは意外にも、カナメのフルネームを覚えていた。今日初めて口をきいたのに、とカナメは驚く。
メガネを壊したお詫びに、とシイナはファミレスでメニューを広げて「さあ選べ!好きなものを!」と勧めるが、自分で勧めておいてカナメの意見を聞かずに、勝手に自分の好きなものを頼んでしまう。
人の話をまったく聞かないシイナの姿勢に、あぜんとするカナメ。
シイナとのキス
思想ノートを見せてもらったカナメは、真っ黒に塗りつぶされているくらい死に対する渇望をつづった文字の中に、「死を望むようになった具体的な理由」がどこにもないと不審に思う。
疑問を口にすると、シイナは左目はつぶされたんだ、と楽しそうに話す。
ウフフ、と思い出し笑いするシイナを見て、カナメは不可解に感じた。
シイナにキスをされてしまう。
ますます、彼女のことがわからなくなっていく、カナメ。
学校ではしゃぐシイナ
翌日、シイナはいつもどおり学校では明るくはしゃぐ女の子に戻っていた。
ふざけて先生に怒られながらも、クラスメイトたちと笑い合う彼女。
理由もなしに「死にたい」なんて、考えられそうもない明るさ。
地味で暗くて誰からも敬遠されているカナメに、シイナが突然声をかけたせいで、クラスが変な雰囲気になる。
放課後の廃校
放課後、約束どおりにふたりで「ある場所」・・・廃校になった小学校に行った。
昼間の出来事を「秘密の恋人同士みたいじゃない?」とちゃかすシイナ。
荒れ果てた校舎に入ると、シイナは勝手知ったる自宅のように目的の場所へカナメを案内した。
「見てはいけないもの」を見せてくれる
シイナがいつもひとりでこっそりとこの場所でやっていることを、カナメだけに教えてくれた。
血まみれの、異臭が漂う教室。
でも、その教室の雰囲気は、嫌いじゃないとカナメは感じた。
机の上に並べられていたのは、小動物や爬虫類がバラバラにされた姿だった。
実験か解剖か、それとも悪魔の儀式のようなおどろおどろしい死骸たち。
「火傷少女」第1巻パート2の感想
とうとう、シイナの「秘密」を知ってしまったカナメ。左目に眼帯をしているとはいえ、愛らしい少女に見えた彼女が、なぜこのようなおぞましい行いをしているのか。
そして、どうしてカナメに「見てはいけないもの」を見せてくれたのか。罪もない小動物たちを解体して、シイナは一体そこになんの意味を見出しているのか。
廃校の解体場所はかなりグロく、ゾワッとします。
シイナはカナメが本当に、自分のやっていることが受け入れられるだろうかと心配していましたが、「嫌いじゃない」という彼を見てご機嫌になります。
完全に狂っている・・・それなのに、シイナに惹かれていくのが止められないカナメ。常人では理解できない思考回路のシイナがなぜ、こんなことをしたのか。次回へつづきます。
パート3のレビュー